先日、ダルビッシュ有選手が、このようなことをつぶやいていました。
本来は輝ける子供達も指導者の無知やエゴでたくさん埋もれてしまっている。
本来日本人の野球におけるポテンシャルは凄い。
子供の頃から怪我のリスクを最小限に抑えられれば世界で活躍する選手は山ほどいるはず。https://t.co/DW1ksbvbQ1— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2019年8月19日
未成年の野球選手の投げすぎによる負担が問題になる中、小中学生の硬式野球の団体が医師に依頼して調査した結果、トップクラスの…
本当に同感ですね。沖縄県内の野球少年たちの中にも野球肘や野球肩などのスポーツ障害を抱えた選手がたくさんいます。
沖縄の子どもたちの身体能力、ポテンシャルは非常に高いので、子どものころにケガをしてしまって競技が続けられなくなることは、本当にかわいそうで仕方ありません。
”球数制限さえすればケガを防げる”ということではないですが、成長期の少年少女たちの投球障害のリスクは確実に減らせると私は思います。
高校野球でタイブレーク制度導入の議論がなされている時、「タイブレークになると試合がつまらなくなる」という反対意見もありましたが、実際導入されてみると、見る側にとってもスリリングな試合展開で「つまらない」ということは私にとっては決してありませんでした。
投球制限に関しても、現在さまざまな意見がありますが、それで試合がつまらなくなるということはないと思います。むしろ、ピッチャーの継投から生まれるドラマチックな試合もたくさん出てくるのではないでしょうか。
選手のケガは「気合で何とかなる」ものではありません!
大船渡高校の佐々木投手の一件は、メディアでも大きな議論の的となりました。「投手のケガ予防」について考える人もたくさん増えたんじゃないかと思います。このことが、投球障害予防のための施策を推し進める大きな転換期を加速するきっかけになればいいかなと思います。
投球障害は、一般的に
- 投げすぎ
- 投球フォームの乱れ
- 外傷
- 遺伝
などが原因と考えられています。これらの原因を外部から取り除けるのはやはり「投げすぎ」ですね。投球フォームを外部から矯正するのも限界がありますから。
ある指導者は、「子どもたちは、僕ら指導者が見ていないところで、ふざけて変な投げ方をする。そのときに肩やひじを痛める子どもが多いんじゃないかな」とおっしゃっていました。このような場合に起こるケガは、なかなか防げないかもしれませんが、指導者がしつこいくらいに口酸っぱく教えてあげることで、子供たちにも伝わるのではないかと思います。
それと同時に、日頃の体のケアが大切ということも徹底して教える必要があります。
練習前後にストレッチやトレーニング、柔軟性のチェックなどを行い、常に自分自身のコンディションを整える習慣が付けば、ケガ予防だけではなくパフォーマンスアップも見込めます。
知識のある指導者や保護者、医療関係者が協力しながら子どもの体を守っていければ、ケガで競技を辞めていく選手も減らせるんじゃないかな、と思います。